人工関節(両変形性股関節症)の障害年金-6(事後重症)
発病からご依頼までの状況
幼少期に股関節形成修正の手術をうけたが、その後特に支障なく生活。数年前から股関節の痛みに悩まされるようになり、両足とも人工股関節置換手術を実施するも歩行時に痛みを感じることが多く、座る・立つなどの姿勢の保持も困難。体調もあまりよくない為、ご自身での申請は難しいとのことでした。
ご依頼からの状況
初診日証明の取得サポート
初診日は40年以上前のことであり、病院名も当時とは変わっており、ご本人から聞き取りを行った後、特定を行うのが大変でした。その後も断続的にいくつかの医療機関を受診していたので、一つ一つ丁寧に情報確認を行い、何とか初診日の特定を行うことができました。
診断書作成のサポート
出来上がった診断書の内容と事前にご本人から伺っていた日常生活上の動作にズレがあったため、医療機関にご本人経由でこの事実を伝えたところ、快諾していただき、より的確な状態の診断書を作成していただくことができました。
申立書の作成
幼少期からの状況を丁寧にヒアリングし、断続的に受診していた医療機関での治療内容や期間などを整理しながらまとめました。同時に、人工関節を入れた後も日常生活上の動作にかなり支障がある点について、診断書との整合性に注意しながら具体的に記載し、診断書の内容を補強し確実に2級を目指せるようアシストしました。
審査結果
書類提出後約1か月で障害基礎年金2級に認定され年間約78万円の受給につながりました。人工関節の場合、初診日が厚生年金でないと申請が無理だと決めつけてしまう場合が多いようです。今回のケースのように人工関節挿入後の状態を丁寧にヒアリングし、症状を的確に主治医へ伝えることができれば受給できる可能性は十分にありますので、まずは専門家への相談をお勧めいたします。