人工関節置換にともない就労時間が減少、収入減の不安を払拭するため、障害厚生年金を申請し3級に認定されたケース
人工関節置換にともない就労時間が減少、収入減の不安を払拭するため、障害厚生年金を申請し3級に認定されたケース
1.発病からご依頼までの状況
ご相談者様は、介護ヘルパーの業務に従事している方でした。普段から腰と股関節の軽い痛みは、介護ヘルパーという職業柄、仕方ないとあまり気に留めませんでしたが、次第に痛みが悪化してきたため、整形外科を受診しました。診断の結果、「軽度の右股関節変形症」と診断されました。
しばらくの間は週2回のリハビリで様子を見ていましたが、症状は悪化する一方で、夜も眠れないほどになりました。
精密検査の結果、股関節は骨頭、臼蓋ともに変形が著しく、根治するには手術しかないという結論に達し、人工関節置換の手術を受けました。
退院後2か月で復職するも、以前のようにフルタイムで勤務することは難しく、1日4時間のパート勤務に切り替えざるを得ませんでした。
以前よりも収入が減り、経済的な不安を感じていたところ、障害年金という制度があることを知り当センターへご来所。制度全般のご説明~現況確認をさせていいただき、そのまま手続きをご依頼する運びとなりました。
2.ご依頼からの状況
2-1 初診日証明の取得サポート
こちらのケースでは、初診と現在通院中の医療機関が同一であったため、初診日の証明書類である、受診状況等証明書の取得は不要でした。
2-2 診断書作成のサポート
医療機関への作成依頼にあたっては、ご本人様よりヒアリングした内容をもとに作成した参照資料を診断書に添付し、受診の際にご本人様より主治医にお渡し頂きました。
2-3 申立書の作成
病歴・就労状況等申立書の作成は、初回面談時のヒアリング内容に基づきある程度作成し、お電話でのヒアリングを追加で実施しながら、少しずつ丁寧に仕上げていきました。
今回の変形性股関節症による人工関節置換など肢体障害と呼ばれる案件の場合、診断書に記載されている筋力や関節可動域の他、歩行や階段昇降、衣服の着脱など日常生活上普通に行われている動作状況がどのようになっているのかをしっかりと主張することが大切になります。こうしたことから、作成にあたっては、診断書のみでは伝わりにくい、具体的に日常生活で困っていることを反映させるよう心掛けました。
3.審査結果
障害年金の申請書類一式を提出してからおよそ2か月で障害厚生年金3級に認定され、年間約58万円の受給につながりました。