統合失調症の障害年金-4(遡及請求)
発病からご依頼までの状況
大卒後、就職した会社で上司から厳しく叱責されたり、侮辱的な言葉を浴びせられたりとパワハラに近い応対を受け、次第に精神的に苦痛を感じる状態となり、夜も眠れないことが多くなった。睡眠不足から注意力が散漫となり、仕事でもミスや物忘れをし易くなり、さらに上司から叱責されるという悪循環に陥る。
何か得体のしれない病気にかかってしまったのか不安を感じ、メンタルクリニックを受診。しばらくしても症状が改善しないため、将来を心配したご家族から、障害年金の申請ができないかどうかご連絡をいただきました。
ご依頼からの状況
初診日証明の取得サポート
初診日から10年近く経っていたため、カルテがあるか心配されましたが、当センターからの確認により、記録があることが判明。無事初診日の特定をすることができました。
診断書作成のサポート
病院を転院しているケースで過去に遡っての申請であったため、それぞれ別の医療機関に
診断書の作成をお願いする必要がありました。障害認定日当時の医療機関は情報が少なく、
診断書の作成が難しい状況でしたが、当センターからの粘り強くお願いをし、
主治医の先生のご協力と理解をいただいたお蔭もあり、無事、全ての診断書を揃えることができました。
申立書の作成
ご家族から日常生活状況のヒアリングを実施し、過去の就職直後のエピソードを中心としたレジュメ資料を参考にし、年金審査の際、診断書では伝えきれない重要ポイントを詳細に記述した申立書を作成しました。
審査結果
障害認定日当時の診断書の内容が症状的に認定されることが難しいものであったこともあり、遡及については認められませんでしたが、現在の分については予想通り障害厚生年金3級に認定され年間約58万円の支給が決定しました。