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統合失調症のため、地域活動支援センターの利用をきっかけに障害年金の申請を検討・申請を行い、障害基礎年金2級に認定されたケース

統合失調症の障害年金(認定日請求)

1.発病からご依頼までの状況

相談者様は、大学生の頃に人間関係や家族との衝突など、ストレスが重なり体重が10キロほど増えたほか、家族に暴力をふるい、精神科病棟に措置入院となりました。

退院後は月2回程度外来に通院するも、服薬を自己中断することもあり、周りから悪口を言われている等の幻聴や妄想が続いていました。

その後何とか大学を卒業するも、定職には就かず、アルバイトを転々としていました。

どこへ行ってもうまく人間関係を築けず、次第に引きこもりがちになりましが、地域活動支援センターの支援を受けるようになってからは、以前よりもよく眠れるようになり、少し精神的にも安定してきました。

そこで支援員のアドバイスにより、障害年金の申請を考えるようになり、当センターへ来所され、そのままご依頼となりました。

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

初診日と障害認定日に通院していた医療機関が同一であり、障害認定日の診断書に初診日が記載されているため、初診日証明書の取得は不要でした。

2-2 診断書作成のサポート

医療機関への作成依頼にあたっては、ヒアリングした内容をもとに作成した参照資料を診断書に添付し、受診の際にご本人様より主治医にお渡し頂きました。

2-3 申立書の作成

病歴・就労状況等申立書は、面談の際に事前にお送りしたヒアリングシートをお持ち頂き、追加のヒアリングで日常生活に関する詳細なエピソードを伺っていたので、スムーズに作成することができました。

作成にあたっては、診断書のみでは伝わりにくい具体的に日常生活で困っていることを反映させるよう心掛けました。

3.審査結果

障害年金の申請書類提出からおよそ2か月半で障害基礎年金2級に認定され、年間約80万円の受給につながりました。

今回のケースのように、自身で障害年金の申請を考えるのが難しく、地域活動支援センターの利用をきっかけに具体的に申請を検討する相談者様が少しずつ増えているように思われます。ご家族以外にも客観的な第三者の支援があることは、具体的な日常生活状況の把握など障害年金申請の際にプラスの効果も見込まれるため、こうした支援機関との連携を事前に視野にいれておくことも良いと思われます