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統合失調症の治療で最初に訪れた医療機関より、10年以上経過した2か所目の医療機関が初診である旨主張し認められ、障害基礎年金2級に認定されたケース

統合失調症の障害年金(認定日請求)

1.発病からご依頼までの状況

人と関わることを嫌って自室に引きこもり、家族との会話も殆どない生活が数年続きました。

その後、独り言や、急に笑い出したりする等の異変に気付いた家族が心配して病院に連れて行ったところ、統合失調症と診断され、投薬治療が始まりました。

治療が奏功し幻覚症状は落ち着いたものの、無気力状態が続き、自室に籠る日々が続きました。

今後のことを心配したご家族が障害年金という制度がある事を知り、当センターへ来所されました。

本人に代わってご家族の方が障害年金の手続きを一緒に進めることもご提案しましたが、ご家族も持病があり体調が芳しくないということもあり、手続きの代行を希望されました。

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

初診の医療機関へ問い合わせたところ、カルテが保管されていたため、スムーズに取得することが出来ました。

こちらのケースでは、初診日の証明書類を取得した医療機関は、実際には2か所目の医療機関でしたが、最初の医療機関への通院を終了してから10年以上を経過していたため、最初の統合失調症は一旦治癒し、10数年の時を経て改めて別の疾病が発症したという前提のもと、2か所目の医療機関を初診として手続きを進めました。

2-2 診断書作成のサポート

ご本人へのヒアリングだけでは生活状況の把握が困難であったため、医療機関への診断書作成依頼にあたっては、お母様よりヒアリングした内容をもとに作成した参照資料を診断書に添付し、受診の際にご本人様より主治医にお渡し頂きました。

2-3 申立書の作成

初回面談を実施する前にお送りしていた、受診状況に関するヒアリングシートを詳細にご記入頂いており、面談の際にはそちらのシートの記載内容を確認しながら日常生活状況についてのヒアリングを丁寧に行っていたため、病歴・就労状況等申立書に関してはスムーズに仕上げることが出来ました。

作成にあたっては、診断書等、医療機関により作成された書類との整合性にも注意しながら、丁寧に仕上げていきました。

併せて、独自の様式により2か所目の医療機関が初診である旨を主張し、初診日の認定が適切に行われるよう細心の配慮をしました。

3.審査結果

障害年金の申請書類提出からおよそ3か月で障害基礎年金2級に認定され、年間約78万円の受給につながりました。