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初診日証明を取得後、予測していた初診日と違う医療機関での初診日が発覚。その後適切な対応を行い、障害厚生年金3級に認められたケース

統合失調症の障害年金(事後重症)

1.発病からご依頼までの状況

突然記憶を失い、路上を徘徊しているところを警察に保護されました。その時の記憶はなく、気づくと病院へ搬送されていらっしゃったとのこと。退院後も無気力や気分の落ち込みは改善せず、部屋に引きこもっていらっしゃるとのことでした。

就労も困難な状況であるため、障害年金の申請を検討しているとのことでご家族と一緒に相談にいらっしゃいました。

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

ご相談時のヒアリングに基づき入院した先で初診日の証明書を取得したところ、その直前に一時的に救急搬送されていた病院がある旨の記載がありました。そのため、改めてそちらの病院に受診状況等証明書の作成を依頼しました。

いずれの病院も遠方でしたが、郵送で快く対応して頂いたためスムーズに証明書を取得することができました。

 

2-2 診断書作成のサポート

初回のご相談時に、ご本人より現在の具体的な症状について詳しくお話を伺いました。ご家族の方も同席していただいていたため、身近で実際の生活状況を客観的に観察できる立場にもあるご家族から見たご依頼人の症状や日常生活の様子も合わせてヒアリングさせて頂きました。


伺った症状の中から、診断書を作成いただく際に重要なポイントを絞って参照資料としてまとめ、そちらをご本人経由で主治医の先生に渡して頂きました。

2-3 申立書の作成

ご相談時には現在の症状や不便を強いられていること、日常生活で援助を必要としていることなどを中心に伺いました。

初診、およびその後の入院先の病院を退院してから、ご家族の住んでいる地元に帰るまで、ご自宅に戻ってから現在の病院を受診するまでの経緯や症状については詳しく伺っていなかったため、お電話で追加のヒアリングさせて頂きました。

それらを申立書に書き込み、その後ご本人にも書き込んだ内容を確認いただき、申立書を完成させていきました。

3.審査結果

障害年金の申請書類一式提出から2か月程という早いスピードで、障害厚生年金3級の受給が決定しました。


今回のケースのように、受診状況等証明書を取得する過程において、当初初診だと思っていた医療機関の前に一時的に別の病院へ緊急搬送をされていたり、同一病院内で別の診療科にかかっていたりすることが発覚することは、そう珍しいことではありません。


しかしながら、初めて申請を行う場合に、このようなイレギュラーな対応を単独で的確に行うことは不安に感じる点もあり難しいと思われますので、初期段階で診察をされている医療機関のケースワーカー様や、社会保険労務士など障害年金の手続きに関して豊富な経験をもつ専門家へ相談することをお勧めいたします。