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自室に閉じこもりがちな中、ご家族の協力により精神科を受診し、統合失調症で障害基礎年金2級に認定されたケース

統合失調症の障害年金(事後重症)

1.発病からご依頼までの状況

高校生の頃から、友人が自分の悪口をいっているような気がすることが次第に増え、大学生になってからは家の周囲の騒音が気になり、監視カメラや盗聴器が仕掛けられているような気がして落ち着かず、親戚の家に泊まったり、ホテルに宿泊したりするようになりました。

自宅では部屋に籠もりきりの生活となり、昼夜逆転生活となり次第に食事も1日1回しかとらなくなり、自室の中も乱れがちだったため、身内に勧められ精神科病院を受診したところ、統合失調症と診断されました。

投薬治療により幻覚は落ち着いたものの、何もやる気が起きず、一日を無為に過ごす日々が続きました。

こうした状況が続く中、将来を心配したご家族様が人づてに障害年金という制度があることを知り、当センターへ来所されました。

初回の無料相談の際、現況を資料に基づきヒアリングするとともに、受給要件等障害年金制度全般のご説明をさせていただき、最終的に手続きを依頼したいとのご意向を頂きました。

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

こちらのケースでは、初診と現在通院中の医療機関が同一であったため、初診日の証明書類である受診状況等証明書の取得は必要ありませんでした。

2-2 診断書作成のサポート

医療機関への作成依頼にあたっては、初回の面談時にご家族様よりヒアリングした内容をもとに作成した参照資料を診断書に添付し、受診の際にご本人様より主治医の先生にお渡し頂きました。

2-3 申立書の作成

病歴・就労状況等申立書の作成については、初回の来所面談前にお送りしていた受診状況に関するシートを詳細にご記入頂いており、かつ、面談の際に日常生活状況についてのヒアリングを診断書の項目に沿って丁寧に行っていたため、スムーズに仕上げることが出来ました。

最終的な仕上げは、主治医の先生が作成された診断書との矛盾点がないか整合性にも細心の注意をしながら、丁寧に行いました。

3.審査結果

障害年金の申請書類一式を提出してからおよそ3か月で障害基礎年金2級に認定され、年間約78万円の受給につながりました。

統合失調症を含め精神疾患で障害年金の申請を行う場合、本人が受診を嫌いなかなか初診に至らないことも見受けられます。こうした場合、ご家族の協力により初診に至るケースもありますので、ご家族の方も障害年金という制度の存在を知っておくと、申請の際、役に立つことがあります。