成人後、ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断され障害年金を申請し3級に認められたケース
ADHD(注意欠陥多動性障害)の障害年金(事後重症)
発病からご依頼までの状況
不眠・吃音に悩まされメンタルクリニックを受診。一時期は症状が回復傾向にあったものの、上記症状と共に記憶障害にも悩まされ、いくつかの転院を経たのち現在のメンタルクリニックにてADHD(注意欠陥多動性障害)の診断を受けました。
ご相談者はクリニックを転々としており、また、遠方から引っ越しをしてきていることもあったため、不慣れな土地でのご自身一人で行う障害年金の手続きに不安があるとのことでした。
また、必要な手続きを行おうとすると、「やらなければならない」と頭では分かっていても気力が湧かず、途中で頓挫してしまうことが多いとのことでした。こうしたこともあり、障害年金の申請手続きを自分で上手く進められるかどうか自信がないとのことで、手続き代行のご依頼をいただきました。
ご依頼からの状況
初診日証明の取得サポート
初回面談時のヒアリングによると、初診日のある病院は数回受診しただけとのことでした。また、相談をいただいた時点で既に5年以上経過していたこともあり、初診日に関するデータ等が残っているかどうか心配でしたが、カルテもしっかりと保管されているとのことでした。
遠方ではありましたが、医療機関様も速やかに郵送で対応してくださり、その後の手続きに支障が出る様なこともなく初診日の証明書類である受診状況等証明書を取得することが出来ました。
診断書作成の取得サポート
初回面談の際にもお話されていたのですが、ご自身で現在の症状を主治医にしっかりと伝えられているか、不安があるとのことでした。
そのため、初回面談の際、時間をかけて丁寧にヒアリングを行い、現在の症状を詳しくまとめ、その中で障害年金専用の診断書を作成する際必要と思われる症状をまとめた資料を作成し、診断書依頼時にご本人から主治医の先生に渡していただきました。
申立書作成のサポート
転院や転職を繰り返していたため、その時々の症状や仕事をしている時の様子、退職した理由などについて、相談会では伺いきれなかったことを電話で伺いました。
今回のケースでは、初診日は20歳を過ぎてからであったのですが、診断書に「幼少期から発達障害的な症状が認められた」と記載があったため、出生時の頃から学生時代の様子についても記憶をたどって少しずつお話していただき、時系列に注意を払いながら申立書にまとめました。
審査結果
障害年金の請求書類提出から2か月ほどで、障害厚生年金3級の受給が決定し年間約58万円の受給につながりました。