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急性大動脈解離で障害厚生年金3級に認定され、5年遡及で初回350万円・年間約70万円を受給できたケース

傷病名:急性大動脈解離(Stanford A型)
決定した年金の種類と等級:障害厚生年金3級
年間受給額:約70万円 初回受給額:約350万円(5年間の遡及分含む)
請求の種類:認定日請求(5年間の遡及あり)
受給決定までの期間:約3か月

1.相談時の状況

相談者は約5年前、勤務中に急激な胸痛と下肢のしびれ、呼吸困難といった症状に見舞われ、急性大動脈解離(Stanford A)と診断されました。すぐに緊急搬送され、大動脈の人工血管置換術およびステントグラフト治療を受けました。

治療後も継続的な通院と投薬管理が必要で、現在も月1回の通院を続けています。後遺症によって体力が著しく低下し、重い荷物を持つと息切れが生じるなど、日常生活や仕事に大きな支障が出ています。特に立ち仕事や肉体労働には制限があり、従来の業務を継続するのが難しくなったことで収入も減少したため、将来の生活に対する不安から、障害年金の申請を検討されました。

2.相談から請求までのサポート

当事務所では、相談者が適切に障害年金を申請できるよう、書類の準備から医師への診断書依頼、病歴・就労状況等申立書の作成までを一貫してサポートしました。

特に医師に症状を正確に伝えることに注力し、相談者の後遺症による体力の低下、作業制限、日常生活での困難さが診断書に的確に反映されるよう支援しました。また、初診日が5年前と古かったため、通院歴や医療記録を丁寧に整理・確認し、認定日での請求(遡及請求)に必要な証拠書類を確実に揃えることができました。

3.審査結果

障害年金の申請から約3か月後、急性大動脈解離による障害厚生年金3級が認定されました。認定日請求が認められたことにより、5年間分の遡及分約350万円を含む初回支給が決定。以降も年間約70万円の受給が継続されることになり、相談者は将来への経済的不安を軽減し、安心して治療を続ける環境を整えることができました。