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指定難病 高安病(大動脈炎症候群)による請求で5年間遡及して障害基礎年金が認めらたケース

高安病(大動脈炎症候群)、急性心筋梗塞の障害年金(遡及請求)

1.発病からご依頼までの状況

仕事で書類を届けに行った帰りに、突然強い胸の痛みに襲われ動けなくなりました。何とか職場に戻り、その後近くの病院に行ったところ、待合室で意識を失ってしまいました。そのまま救急搬送され一命は取り留めたものの、息苦しさや倦怠感などは残り、今でも長い時間歩くことや事務作業、家事などをしても胸が苦しくなってしまう状態が続いているとのことでした。

ご体調の悪いご本人に代わり、ご家族が相談にいらっしゃいました。ご家族も仕事で忙しく、手続きが煩雑そうでご不安もあったため、手続きのご依頼を頂きました。

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

最初に行った病院では待合室で意識を失ってしまい、診察室には入っていないとのことでした。しかし、その病院の医師が救急車に同乗してくださったとのことなので、まずはこちらの病院で、初診日の証明書(受診状況等証明書)の作成が可能か問い合わせをしました。しかし、5年以上前のことでしたので、カルテが残っていないとの回答でした。

救急車で搬送された次の病院では検査をしたものの、そのまま次の病院(大学病院)へ救急車で搬送されたとのことでした。やはり5年以上前のことであり、その後は受診されていらっしゃいませんでした。そのためカルテが残っているか不安でしたが、病院へ問い合わせたところ、カルテが残っており、証明書の作成も可能との回答を頂きました。

 

2-2 診断書作成のサポート

身体の複数の箇所に症状が現れていることから、通院をされている診療科目を確認させていただいたところ、現在「循環器内科」で診察を受けながらも、「アレルギーリウマチ科」での診察がメインとのとこでした。そのため、作成頂くのは「その他」の診断書か「循環器」の診断書か、また、作成を担当して頂く診療科目は「循環器内科」か「アレルギーリウマチ科」かと、色々と悩みましたが、心臓の機能の低下がみられているとのことでしたので「循環器」の診断書を作成頂くことにしました。

障害年金の診断書は全部で8種類あり、その中で自身の症状をより的確に伝えられる診断書を請求者自身が判断し作成する必要があります。今回のご依頼者は、複数の科で診察を受けていらっしゃり症状も多岐に渡っていたため、このように診断書や、それを書いていただく先生の選定に悩みが生じました。

診断書作成の際に注意が必要な個所や、書き漏れが多い箇所などを記載した書類を作成し、ご本人から主治医に診断書の作成をお願いして頂きました。

循環器内科の先生に作成を打診して頂いたところ、心臓の働きに強く影響が出ているものの、今回のご依頼者の症状をより詳しく把握しているのは「アレルギーリウマチ科」の先生なので、そちらで作成した方がよいとの回答をいただきました。そのため、「アレルギーリウマチ科」の主治医の先生に改めて診断書の作成を依頼して頂いたところ、快諾して頂きました。

2-3 申立書の作成

相談にお越し頂いた時に発病からの症状や受診歴について、詳しく伺いました。申立書作成の際に更に何点か、その時々の症状を電話にてヒアリングし、申立書に書きこみました。

出来上がったものをご本人にお送りし、訂正点はないか、書き足りないことはないかなど、しっかりと確認して頂きました。

3.審査結果

障害年金の申請書類一式を提出してから2か月程で、過去5年間分の遡及分も含め障害基礎年金2級の受給が決定しました。