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幼少期に心臓の手術経験あり。その後、無症状のまま成人後に心肥大の指摘を受け肺動脈弁不全による障害年金の申請を行い、障害厚生年金3級に認定されたケース

肺動脈弁閉鎖不全の障害年金(事後重症)

1. 発病からご依頼までの状況

3歳の頃ファロー四徴症にて手術経験あり。その後、特に経過観察等の必要性を伝えられてはいませんでしたが3~4年に一度、定期健診も兼ねて検査を受けていました。10年程前の検査の際に心臓肥大の指摘を受けカテーテル検査を実施したところ、肺動脈弁不全が発見されました。
ご自身で年金事務所に相談に行きましたが、初診日やその後の手続きについて不安があり、また、働いていて時間がないため当センターへの依頼となりました。

 

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

今回のケースでは、3歳で手術をした時から同じ病院に通っていたため、初診日の証明書類は不要でした。

2-2 診断書証明の取得サポート

18歳の時のカテーテル検査の結果は異状なかったため、幼少期のファロー四徴症との関連はなく、あくまでも10年程前の心臓肥大の指摘を受けた日が初診日であるとの判断をしました。その日を初診日として診断書のを作成することが可能かどうかを担当医師に相談をしていただき、ご了解をいただいたうえで最終的に診断書を作成していただきました。

2-3 申立書の作成

病歴・就労状況等申立書の作成にあたっては、幼少期の手術時はあくまでも今回申請する肺動脈弁閉鎖不全とは直接関係がないことをしっかりと主張することに留意しました。具体的には、幼少期の手術後は特に治療を受ける事もなく、学生時代の生活においても、周りの人たちと同じよう普通にレジャーやスポーツを楽しんで過ごしていたことなどを中心に記載していきました。その後の日常生活や仕事でも制限を受けることなくこなしていた点を詳しく書き込み、今回のケースの初診は10年前であったことを明確に判断できるよう心がけました。

3.審査結果

障害年金の申請書類一式を提出してから2か月ほどで障害厚生年金3級の認定をいただき、年間約58万円の受給につながりました。