統合失調感情障害で障害厚生年金3級に認定され、年間約60万円の受給が決定したケース
- 傷病名:統合失調感情障害
- 決定した年金の種類と等級:障害厚生年金3級
- 年間受給額:約60万円
- 請求の種類:事後重症請求
- 受給決定までの期間:約2か月弱

相談時の状況
相談者は約15年前に統合失調感情障害を発症しました。発症当初から抑うつ気分や強い不安感、感情の不安定さなどが続き、職場での業務や人間関係に大きな支障が出るようになりました。転職や休職を繰り返しながら就労を続けてきましたが、症状は徐々に悪化。近年は、不眠、倦怠感、意欲低下、記憶・集中力の低下などによって日常生活の大部分が制限されていました。
生活面では、食事はご飯を炊く程度に限られ、掃除や洗濯はほとんどできません。買い物や外出も気分によって行えない日が多く、金銭管理も混乱してしまうことがありました。一人暮らしで家族の支援が受けにくい状況も重なり、生活の安定が困難な状態に。経済的な不安と将来への心配から、障害年金の申請を決意し、当事務所にご相談いただきました。
相談から請求までのサポート
まず初診日の確定と必要書類の収集から着手しました。統合失調感情障害は症状の経過が長期にわたるため、初診日を証明できなければ申請が進みません。そこで、当時の医療機関にカルテの有無を確認し、幸い保存されていたことで初診日証明を取得できました。
次に、医師への診断書依頼では、精神症状だけでなく日常生活能力の具体的な支障度を明確に記載していただくことを重視しました。例えば「食事・掃除・洗濯・買い物・金銭管理」など各生活行為ごとの困難さを具体的に盛り込むことで、審査側に生活への影響が伝わりやすくなります。
さらに、病歴・就労状況等申立書には、発症から現在までの経過を時系列で整理し、就労継続の努力と、それにもかかわらず悪化していった背景を詳細に記録しました。これにより、症状の重さと生活への影響が客観的に伝わる書類に仕上げることができました。
結果
申請から約2か月弱という比較的短期間で、統合失調感情障害による障害厚生年金3級に認定され、年間約60万円の受給が決定しました。この支給額は生活費の一部を補う大きな助けとなり、相談者は経済的な負担を軽減しながら治療の継続に専念できるようになりました。
現在も薬物療法を継続しつつ、症状の安定化と生活の質の向上を目指しています。相談者からは「経済的な支えがあることで将来への不安が減り、治療に集中できるようになった」とのお声をいただきました。


