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双極性障害でB型就労移行支援施設に通所しながら障害年金の申請を行い、障害基礎年金2級に認定されたケース

双極性障害の障害年金(事後重症)

1.発病からご依頼までの状況

精神科の外来で働いていたところ、訳もなく涙が流れて何も手につかない、ストレスを強く感じる、不眠等の症状に悩まされるようになりました。

自身の病院の患者を見ていると自分にも当てはまることが多いと感じ、自分も診てもらおうと医療機関を受診しました。通院を始めても体調は改善せず、食事を取ることや起き上がることも出来ない日もありました。

支援センターからの紹介で、現在はB型就労支援に通所されていらっしゃいます。就労が難しく日常生活にも多くの支障があるため障害年金の申請を希望され、支援員さんと一緒に相談に来られました。 障害年金の手続きの流れや契約の内容等を一通りご説明したところ、ご自身で申請の手続きを進めることは難しいとのことで、手続き代行のご依頼を頂きました。

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

医療機関のカルテ保管期間は5年ですが、今回のご依頼者様の初診は20年以上前であったため、カルテが残っているか不安でした。初診の医療機関に問い合わせたところ、ご依頼者の名前と病名、初診日と最終受診日のデータは残っているが、その他については分かりかねるとの回答でした。しかし、上記内容のみでも通院していた証明になるので、書ける範囲での記載をお願いしました。

 ご依頼者様は遡及での請求をご希望でしたが、認定日の頃も初診の病院に通院しており、上記の通り治療内容や投薬等の詳細についてはデータが残っていないとのことだったため、認定日の診断書は作成できませんでした。そのため、事後重症での申請手続きをすることになりました。  このように、認定日(初診から1年6ヶ月)の時点から症状が悪かった方でも、当時のカルテがない、もしくは認定日時点で通院をしていないなどの理由により診断書の作成が出来ない、という理由で遡及請求が出来ないことも少なくありません。

2-2 診断書作成のサポート

医療機関への診断書作成依頼にあたっては、ご本人様よりヒアリングした内容を書面にまとめた資料を診断書に添付し、受診の際にご本人様より主治医にお渡し頂いております。

今回のご依頼者は主治医と信頼関係が築けており症状もしっかり聞いて頂いているとのことでしたので、特に重要と思われることのみ、資料に記載しました。

2-3 申立書の作成

初診が20年以上前だったため通院歴が長く、大きな病院で主治医が短期間で変更されることに不安が強くなる、転居をするなどの理由により転院も何度かされていました。そのため、その時々の治療内容や症状、日常生活状況や就労等を時系列に沿ってヒアリングさせていただき、申立書に書き込みました。

過去のことを思い出すことは辛い作業だったかと思いますが、時系列に沿って、丁寧に教えて頂きました。

3.審査結果

障害年金の申請書類を提出後、3ヶ月程で障害基礎年金2級の証書が届いたとのご連絡を頂きました。