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思春期の頃より幻聴に悩まされながらも大学を卒業。その後、就職活動への影響から生活への不安を感じたため障害年金の申請を行い、障害基礎年金2級に認定されたケース

統合失調症の障害年金(事後重症)

1.発病からご依頼までの状況

高校生くらいから幻聴を意識するようになり、それに加えて大学生になった頃からは周りに悪口を言われているような感覚、笑われているような感覚があり、2年間通学することが出来ませんでした。

何とか卒業はしたものの、就職活動は上手く行かず、次第に意欲が低下。家で寝て過ごすことが多くなり、生活に支障を来すようになったため、メンタルクリニックを受診したところ、統合失調症と診断されました。

今後の生活に不安を感じていたところ、通院仲間に紹介され当センターへご来所。無料相談の結果、手続きの依頼をしたいとのことでご契約となりました。

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

初診から3年程度しか経過していなかったため、初診の医療機関にカルテが保管されており、初診日の証明書類である受診状況等証明書はスムーズに取得することができました。

2-2 診断書作成のサポート

統合失調症で障害年金の申請を行う場合、8種類ある障害年金専用の診断書の中から、精神用のものを選択し作成してもらう必要があります。この時注意しなければならないことは、いつの時点から障害年金の申請を行うのか?ということです。

今回のケースでは、初診日から1年6カ月経った障害認定日からの申請も可能でしたが、この時点では身体の状態がそれほど重くはなかったため、現在の身体の状態に基づいて申請を行うことになりました。そのため、障害認定日時点の診断書の作成は行わず、現在の状態のみについて作成していただきました。

医療機関への診断書作成依頼にあたっては、ご本人様よりヒアリングした内容をもとに作成した参照資料を診断書に添付し、受診の際にご本人様より主治医にお渡し頂きました。

2-3 申立書の作成

初回の面談時に、具体的な症状や日常生活の過ごし方に関する詳細なメモを頂いていたため、障害認定に係る特に重要な事柄を時系列でまとめていきました。

また、作成にあたっては診断書のみでは伝わりにくい、具体的に日常生活で困っていることを反映させるよう心掛けました。

3.審査結果

障害年金の申請書類一式を提出してからおよそ2か月で障害基礎年金2級に認定され、年間約78万円の受給につながりました。