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若年性アルツハイマー型認知症の進行により、帰宅や自宅内での位置状況の把握が困難となり、施設に入所。その後、障害年金の申請を行い3年間の遡及を含め障害基礎年金2級に認定されたケース

若年性アルツハイマー型認知症の障害年金(遡及請求)

1.発病からご依頼までの状況

身内が亡くなったことがきっかけで、今まで日常生活の中で普通に出来ていたことが出来なくなり、また話もなかなか通じなくなったため、心配した家族に連れられ病院を受診されました。

精密検査の結果、若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。

症状の進行は早く、診断されてからわずか1年足らず経った頃には一人で出かけると自宅に帰って来られなくなったり、家のトイレの場所も分からなくなったりするようになりました。

その後、症状は進行し一人で食事をすることも難しくなったため、施設に入所。

障害年金という制度があることを知ったご家族が当センターへ来所され、そのままご契約となりました。

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

今回のケースでは、初診時の病院と現在通院している医療機関が同一であったため、初診日の証明書類の取得は不要でした。

2-2 診断書作成のサポート

若年性アルツハイマー型認知症の場合、8種類ある障害年金専用の診断書中、うつ病などと同じく精神用の診断書を使用します。

この精神用の診断書は、うつ病、統合失調症、知的障害などの他、てんかん、ADHD、広汎性発達障害、高次脳機能障害など幅広い範囲の病気に対応するものとなっています。

今回のケースでは、認知機能のほか人格変化も症状として現れていたため、診断書中、これらの症状に該当する箇所を中心に記載漏れの有無を含めしっかりと内容を確認しました。

医療機関への診断書作成依頼にあたっては、ご家族よりヒアリングした内容をもとに作成した参照資料を診断書に添付し、受診の際にご本人様より主治医にお渡し頂きました。

2-3 申立書の作成

病歴・就労状況等申立書の作成は、面談時のヒアリング内容に基づきある程度作成し、お電話でのヒアリングにもご協力頂きながら、丁寧に仕上げていきました。

作成にあたっては、診断書のみでは伝わりにくい、具体的に日常生活で困っていることを反映させるよう心掛けました。

3.審査結果

障害年金の申請書類提出からおよそ3か月で障害認定日から2級が認められたため、約3年間分の遡及分を含め初回は約140万円、以後年間約78万円の受給につながりました。