PAGE TOP

うつ病で障害基礎年金2級を取得、年間約80万円の受給につながったケース

うつ病の障害年金(事後重症)

1.発病からご依頼までの状況

相談者は長年にわたりうつ病を患っており、症状の悪化とともに日常生活にも大きな支障をきたしていました。仕事を継続することも困難となり、生活の維持がままならない状態に。将来への経済的不安を感じる中で、障害年金の存在を知り申請を考えるようになりました。

当初は自力での申請を検討されていましたが、制度の内容が複雑で必要書類の収集や記載方法などに不安を感じ、障害年金を専門として扱う当センターにご相談いただきました。

2.ご依頼からの状況

最初に取り組んだのは、初診日の証明です。障害年金では「いつ初めて医療機関を受診したか」が非常に重要なポイントになるため、過去に通院していた医療機関にカルテが残っているかを確認しました。幸いなことにカルテが保管されており、初診日を証明する書類をスムーズに取得することができました。

次に、診断書の作成にあたり、相談者様の生活状況を詳細に伝えるためヒアリング資料を作成し、日常生活での困難さを適切に汲み取れるようご本人を通じてお伝えしました。具体的には、食事や入浴、買い物といった日常動作にどの程度支障があるのか、他者の援助がどれほど必要かといった点を明確にしていただくよう努めました。

また、病歴・就労状況等申立書の作成では、医師の診断書と矛盾が生じないよう細心の注意を払いつつ、診断書では伝わりきらないエピソードや生活上の苦労を丁寧に盛り込みました。たとえば、通院を続ける中でどのような症状に苦しんでいたのか、職場での支援がどのように行われていたのかなど、申請書全体として一貫性を持たせることを意識しました。

3.審査結果

障害年金の申請書類一式を提出してからは、審査結果が出るまでの期間中、不備や追加資料の要求がないか注意深くフォローしました。提出からおおよそ3か月後、日本年金機構より審査結果の通知が届き、うつ病による障害基礎年金2級が無事に認定されました。

年間の受給額は約80万円となり、相談者様は経済的な安心感を得ることができました。これにより、日々の生活費や治療費の心配を大きく軽減でき、精神的にも落ち着きを取り戻されました。現在では、就労支援施設に通所しながら、前向きに治療と生活の両立に取り組んでおられます。

相談者様からは「障害年金の専門家に任せて本当によかった」「煩雑な手続きに悩まず、治療に専念できるようになった」との感謝の言葉をいただきました。