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自閉症スペクトラム障害とうつ病の併発により障害厚生年金の申請をし、障害厚生年金2級に認定されたケース

自閉症スペクトラム障害・うつ病の障害年金(事後重症)

1.発病からご依頼までの状況

幼少期はいじめっ子によくからかわれ、小学校に入ってからも休み時間は図書館で読書をするなど、一人で過ごすことを好んでいました。勉強は苦手で、分からないことがあっても引っ込み思案であったため、先生や友達に聞くことが出来ませんでした。

 高校卒業後は調理補助の仕事に就くも、接客もあったため次第に苦痛になり、1年程で退職してしまいました。

 その後は自分の特性を踏まえ、黙々と作業を行える会社に就職しました。自分の世界に集中できるため、作業自体のストレスはあまりなかったものの、人間関係がうまく行かず悩んでいました。

 次第に遅刻が増え、頭がボーっとする、めまいや耳鳴りがする等心身に異変を感じたため、近くのクリニックを受診し抗不安薬や眠剤の服用を始めました。

 その後も症状が改善しないため、精神科専門のクリニックへ転院。発達障害の検査の結果、自閉症スペクトラム障害であり、二次障害としてうつ病を併発していると診断されました。

 意欲低下により仕事を出来ない状態が長く続き、先行きに不安を感じていたところ、知人から障害年金の話を聞き、当センターへ来所されました。

「手続きが複雑で最後までやり遂げられる自信がない」とのことで、ご依頼となりました。

2.ご依頼からの状況

2-1 初診日証明の取得サポート

初診の医療機関にてカルテが保管されていたため、初診日の証明書はスムーズに取得することが出来ました。

2-2 診断書作成のサポート

医療機関へ診断書の作成を依頼するにあたっては、初回面談の際行ったヒアリングした内容をもとに作成した参照資料を診断書に添付し、受診の際にご本人様より主治医にお渡し頂きました。

2-3 申立書の作成

病歴・就労状況等申立書は、初回面談の際に事前にお送りしたヒアリングシートをお持ち頂き、電話で行った追加のヒアリングで日常生活に関する詳細なエピソードを伺っていたので、スムーズに作成することができました。  作成にあたっては、診断書のみでは伝わりにくい具体的に日常生活で困っていることを反映させるよう心掛けました。

3.審査結果

障害年金の申請書類一式を提出してからおよそ2か月で障害厚生年金2級に認定され、年間約100万円の受給につながりました。