統合失調症の障害年金-3(事後重症)
発病からご依頼までの状況
18歳の時、大学受験に対するプレッシャーから夜に眠れなくなることが多くなった。
反面、気持ちが高ぶったときに非常に多弁で落着きがない状態となり、心配した家族の勧めから医療機関を受診。
しばらく症状は落ち着いたものの、成人後、職場で対人関係や子育てなど家庭での悩みから再び症状が重くなる。
ご自分での相談は困難な状況となり、ご家族による来所時点では初診日の特定と保険料の納付要件が厳しく、自力での申請が困難な状況でした。
ご依頼からの状況
初診日証明の取得サポート
初診日は30年以上前であり、当然カルテ等はなく初診日の特定は困難な案件でした。ご家族からの詳細なヒアリングの結果、断続的に同じ医療機関を受診していることが判明。合わせて当方より2番目以降の医療機関への問合せを行い、事実関係を丁寧に整理し、無事初診日の特定をすることができました。
診断書作成のサポート
初診日に不安があり、また病名も違っていたためそのままでは初診日不確定で不支給になる恐れもあったため、初診日証明や過去の受診履歴などとの整合性に特に注意し、診断書を作成していただくため、事前ヒアリングに基づき書面により主治医の先生へお願い事項を作成いたしました。
申立書の作成
ご家族から日常生活状況のヒアリングを実施し、過去の学生時代のエピソードを中心としたレジュメ資料を参考にし、年金審査の際、診断書では伝えきれない重要ポイントを詳細に記述した申立書を作成しました。
審査結果
診断書の内容は充分なものでしたが、初診日について疑義照会が入ることも予想されました。予想よりやや遅く、受付から約2ヶ月で障害基礎年金2級に認定され年間約78万円の受給につながりました。
初診日の特定に当初不安があったケースでしたが、ご家族からの詳細なエピソード提供とそれを的確に診断書に反映していただいた主治医の先生のおかげで無事に受給につながったケースです。