心臓病の手術後、保険会社のエージェントより障害年金に関する情報を入手。その後、自身での申請が難しいため社労士に依頼し障害厚生年金3級に認定されたケース
大動脈弁狭窄症による障害年金(認定日請求)
1.発病からご依頼までの状況
人間ドッグで心雑音、血圧左右差の指摘を受けたため、大学病院を受診したところ、大動脈弁狭窄症と診断されました。
当初は無症状で経過観察の方針となりましたが、数年後、検査にて狭窄の進行が認められたため、急遽、大動脈弁置換の手術を受けることになりました。
手術後の経過は良好で、退院日より2か月後には復職することが出来ましたが、疲れやすく、以前のように働くことは出来なくなりました。
懇意にしている保険会社の担当者から、障害年金を受給出来る可能性があると聞き、当センターへご来所。「仕事や家事、通院で忙しく時間がないため、手続き代行をお願いしたい」とのことでご依頼を頂きました。
2.ご依頼からの状況
2-1 初診日証明の取得サポート
初診日から5年以内でカルテが保管されていたため、受診状況等証明書についてはスムーズに取得することが出来ました。
2-2 診断書作成のサポート
医療機関への診断書作成依頼にあたっては、ご本人様よりヒアリングした内容をもとに作成した参照資料を診断書に添付しました。
通常、診断書はご本人様から直接医療機関へ渡して頂きますが、今回のケースでは既に転院されていたため、ご本人様からの委任状持参で医療機関の窓口へ提出しました。
2-3 申立書の作成
初回面談時のヒアリング内容に基づき主張する要点を中心に素案を作成し、その後、追加で実施したお電話でのヒアリングにもご協力頂きながら、丁寧に仕上げていきました。
作成にあたっては、診断書のみでは伝わりにくい、具体的に日常生活に支障を来していることを反映させるよう心掛けました。
3.審査結果
障害年金の申請書類一式を提出してからおよそ2か月で障害厚生年金3級に認定され、年間約60万円の受給につながりました。
今回のご依頼者は61歳の方で、既に老齢厚生年金の一部受け取りを開始されておりました。
65歳になるまでに複数の年金受給権が発生した場合、有利な方を選択して受け取ることができます。
選択に際しては、各年金額の額面を比較するだけではなく、税金等も考慮して選択しないと、実質的な手取りにマイナスの影響がある場合もあります。
今回のご依頼者の場合は、老齢年金でなく障害年金の方が、金額が高く非課税であることも考慮し、最終的に障害年金を選択する手続きをしました。