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初診の医療機関は既に廃院。2番目の医療機関の診察券写しを初診日の証明書類として申請を行い、障害基礎年金2級に認定されたケース

気管支拡張症の障害年金(事後重症)

発病からご依頼までの状況

風邪をひいている訳でもないのに痰がひどく咳が止まらないため、念のため病院で診てもらうことになりました。検査の結果、気管支拡張症と診断され、治療を開始することになりました。継続して治療を続けましたが、呼吸困難や肺炎などを頻繁に起こし入退院を繰り返す状態が続きました。その後、気管切開術を行ない在宅酸素療法を継続することになりました。常に呼吸困難に悩まされ少しの動作でも著しい息切れを起こすため、単身での生活は不可能な状況でした。このような状態のため、ご自身で障害年金の申請を完結させることは難しくご家族と共に来所されました。

ご依頼からの状況

初診日証明の取得サポート

最初の病院はすでに廃院していたため、次の医療機関で初診日の証明書を取得しようとしたところ、既にカルテを廃棄済みで証明がとれない状況でした。幸い、ご相談者様が当時の診察券を持っていたためこちらのコピーを添付し、初診日の参考資料として採用し初診日の特定を行うことにしました。

診断書作成のサポート

診断書の記載にあたってのご案内文書を作成し、ご家族からヒアリングした日常生活での状態を参考資料として添付しました。また、出来上がった診断書のうち、動脈血ガス分析値を含む検査項目をはじめとした重要項目が障害認定基準を満たしているかどうかを入念にチェックし、審査がスムーズに進行するよう留意しました。

申立書の作成

病歴・就労状況等申立書の作成にあたっては、気管支拡張症という病気の影響もありご本人との会話は難しいため、ご家族から普段の生活状況を詳しくヒアリングし、診断書だけでは伝えきれない身体の状態を診断書との整合性に注意しながら慎重に作成していきました。

審査結果

障害年金の申請書類一式を提出後、暫くしてから日本年金機構の審査部より初診日について照会事項が入り診断書作成医療機関へ対応をお願いしたため、やや時間がかかりました。最終的には提出から約2か月で障害基礎年金2級に認定され、年間約78万円の支給が決定しました。