うつ病の障害年金-15(再請求による事後重症)
発病からご依頼までの状況
学生の頃、人間関係の悩みがきっかけで抑うつ気分や意欲低下、不眠等の症状が出るようになり、メンタルクリニックを受診するも症状は改善しないまま、長い年月が経過しました。
精神的にも経済的にも不安な中、障害年金という制度を知り、一度ご自分で申請するも、結果は不支給でした。
前回の申請時から約半年が経過し、症状は更に悪化。再度ご自分で複雑な手続きをする気力がなかった為、当センターへの来所となりました。
ご依頼からの状況
初診日証明の取得サポート
初診日とその病院をご本人が覚えていた為、初診日の病院はすぐに特定することができました。問題は初診日から5年以上経過しており、カルテが保管されていない可能性があるということでしたが、病院に確認した所、カルテの保管がされているということが分かり、スムーズに初診日証明書を取得することができました。
診断書作成のサポート
現在の診断書の作成を医療機関に依頼し、出来上がった診断書を見ると、ご本人の申し出の状態とは異なった記載がされていた為、改めてご本人の申し出を医療機関に伝え、それを反映した内容への変更をご相談しました。
主治医の先生による再検討の結果、ご本人のお話と整合性のとれた内容で仕上げて頂くことができました。
申立書の作成
診断書だけでは伝えきれない辛さ、日常生活の不自由さ等を詳しく聞き取り、それらを詳細に申立書に記載しました。
審査結果
申請書類一式の提出からおよそ2か月で障害基礎年金2級に認定され、年間779,300円の受給につながりました。障害年金は請求手続きを行ったあと、通常3か月程度の審査期間を経て、支給または不支給いずれかの決定が行われます。
不支給になった場合、通常は不服申立てという専用の手続きを行うのですが、今回のケースのように、しばらく時間が経ってから改めて病院で診察をし、診断書を作成してから再度請求を行うという選択肢もあります。
うつ病などメンタル疾患に比較的多く見受けられるのですが、最初の手続きをご自身で行った場合、症状が的確に伝わっていなかったり、申立書の作成が適切にされていなかったりするケースがあります。こうした場合、一度少し時間をおいてから、外部の専門家の力を借りて再度手続きを行う方が良い結果につながることもありますので、選択肢の一つとして検討されることをお勧めいたします。