国の指定難病、ハンチントン病による精神症状により障害厚生年金1級に認定されたケース
ハンチントン病による障害年金(事後重症)
1.発病からご依頼までの状況
忘れっぽくなる、仕事を指示通りにできなくなる、上司に注意されても頭に入らなくなる等の症状があり職場の産業医に相談したところ、最初は精神科を紹介されました。検査の結果、軽度知的障害の疑いありという診断を受けました。
何度かカウンセリングに通いましたが、退職によってストレスが軽減し症状も落ち着いたため、通院を中断しました。
その後、以前から気になっていた歩行中のふらつきがひどくなり、まっすぐに歩けなくなり話がしづらい等の症状も出現したため、改めて脳神経内科を受診しました。
遺伝子検査の結果、国の指定難病の一つであるハンチントン病と診断されました。症状は徐々に進行し、トイレや入浴も介助が必要になり、その数年後には 自力歩行も困難となりました。また、そしゃく機能にも影響が出て通常の食事が出来なくなったため、胃瘻の造設となりました。
担当のケアマネージャー様から障害年金の申請を勧められましたが、年金事務所へ行ける状態ではなく、ご家族も常時介助や見守りのため家を空けられないという事情もあったため、ケアマネージャー様が代理で当センターへご来所されました。
無料相談の結果、申請手続きを依頼したいとのご希望があり、サポート契約の運びとなりました。
2.ご依頼からの状況
2-1 初診日証明の取得サポート
初診医療機関にカルテが保管されていたため、初診日の証明書類である受診状況等証明書はスムーズに取得することができました。
2-2 診断書作成のサポート
医療機関への診断書作成依頼にあたっては、初回面談時にヒアリングした内容をもとに作成した参照資料を診断書に添付し、受診の際に主治医にお渡し頂きました。
2-3 申立書の作成
初回面談を実施する前にお送りしていた受診状況と日常生活状況に関するシートを詳細にご記入頂いており、面談の際には日常生活状況についてのヒアリングを丁寧に行っていたため、病歴・就労状況等申立書についてはスムーズに仕上げることが出来ました。
作成にあたっては、医療機関により作成された診断書との整合性にも注意しながら、丁寧に仕上げました。
3.審査結果
障害年金の申請書類一式を提出してからおよそ5か月で障害厚生年金1級に認定され、2級の障害年金の1.25倍の金額である年間約180万円の受給につながりました。