国の指定難病、ハンチントン病による精神症状により障害厚生年金1級に認定されたケース

傷病名:ハンチントン病
決定した年金の種類と等級:障害共済年金1級
年間受給額:約180万円
請求の種類:遡及請求
受給決定までの期間:約5年5か月
ハンチントン病の症状が進行し、自力での歩行が困難となり、日常生活全般に介助や見守りが必要となっていた女性の事例です。
担当のケアマネージャーから障害年金の申請を勧められたことをきっかけにご相談いただきました。本人は年金事務所へ出向くことが難しく、ご家族も常時の介助や見守りのため家を空けることが難しい状況であったことから、担当ケアマネージャーが代理で相談に来られました。
発症から診断、その後の症状や日常生活状況を整理して事後重症請求を行った結果、障害共済年金1級が決定し、年間約180万円の受給となりました。
【相談時の状況】
相談者は、職場で物忘れや仕事上のミスなどを指摘されるようになり、その後、まっすぐ歩けない、字や数字を書きにくい、手足がうまく動かせないといった症状もみられるようになりました。
当初受診した医療機関では心理検査などを受けましたが、ハンチントン病の確定診断には至りませんでした。その後、歩行時のふらつきなどが続いたため改めて医療機関を受診し、さらに検査入院を経て、遺伝子検査によりハンチントン病と診断されました。
症状は徐々に進行し、文字を書くことや箸を使うことが難しくなったほか、飲み物をうまく飲めないなど、日常生活にも大きな支障が生じるようになりました。その後は自力での歩行が困難となり、車椅子を利用する状態となっていました。食事についても通常の食事が難しくなり、誤嚥性肺炎を発症したこともありました。
請求時には就労しておらず、食事、着替え、入浴、排泄、移動など、日常生活全般に介助や見守りが必要な状態でした。
こうした状況のなか、担当のケアマネージャーから障害年金の申請を勧められました。しかし、相談者本人は年金事務所へ出向ける状態ではなく、ご家族も常時の介助や見守りのため家を空けることが難しかったことから、担当ケアマネージャーが代理で当センターへ相談に来られました。
【相談から請求までのサポート】
まず、初診日の証明について確認したところ、初診の医療機関にカルテが保管されていたため、受診状況等証明書を取得することができました。
診断書の作成依頼にあたっては、初回面談で確認した内容をもとに参照資料を作成し、診断書とともに主治医へ提出していただきました。
また、事前に受診状況や日常生活状況について詳しく記入していただき、面談でも日常生活の状況を確認しました。それらをもとに、診断書との整合性にも注意しながら病歴・就労状況等申立書を作成しました。
ハンチントン病と診断されるまでには複数の受診経過があり、その後も症状が進行していました。そのため、発症当初の物忘れや歩行・手足の症状から、遺伝子検査による診断、その後、自力歩行が困難となり日常生活全般に介助・見守りを必要とするようになるまでの経過を整理して、事後重症による請求を行いました。
【結果】
事後重症による請求の結果、障害共済年金1級が決定し、年間約180万円を受給することとなりました。書類を提出してから決定までは約5か月半でした。
本事例では、ハンチントン病の症状が進行し、請求時には自力歩行が困難となっていたことに加え、食事、着替え、入浴、排泄、移動など日常生活全般に介助・見守りが必要となっていた状態を具体的に整理したことが、請求上の重要なポイントとなりました。


