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筋強直性ジストロフィーで障害厚生年金3級を取得し、年間約100万円の受給が決定したケース

筋強直性ジストロフィーの障害年金(事後重症)

1.発病からご依頼までの状況

相談者は、約15年前から筋強直性ジストロフィーを患い、次第に筋力と握力の低下が進行していきました。日常生活では、着替えの際に腕がスムーズに上がらず、小さなボタンを留めることが困難であるなど、細かな動作に大きな支障が出ていました。

外出時には杖の使用が欠かせず、立ち上がる際にも何らかの支持がないと困難な状態でした。また、食事面でも食べ物を小さめに切る必要があり、さらに飲み物にはとろみをつけて誤嚥を防ぐなど、日常生活のあらゆる場面で配慮が必要な状態でした。 こうしたなか、相談者は「いつまで仕事を続けられるか分からない」という不安を強く抱えており、将来的な生活の見通しを少しでも確保したいという思いから、障害年金の申請を決意され弊所へご来所されました。

2.ご依頼からの状況

初診からのカルテが保管されていたため、診断書の取得は非常にスムーズに進みました。私たちは医師に対して、相談者の日常生活での困難さを正確に反映した内容となるよう、具体的な記載を依頼しました。その後、記載内容に一部軽微な記載もれが見られたため、必要に応じて修正の依頼も行いました。

また、病歴・就労状況等申立書については、相談者の日常生活上においての不自由な点、支障が出ている動作などを丁寧かつ具体的に記載しました。着替えや食事、移動の困難さだけでなく、進行性の病気という性質上、将来的な不安についても言及し、障害の影響が長期に渡り続く可能性があることについても審査機関に伝えるよう留意しました。

3.審査結果

障害年金の申請書類一式を提出してからおよそ2か月で、障害厚生年金3級の認定を受けることができました。年間で約100万円の受給が決定し、相談者は将来への不安が軽減されたと感じておられます。安定した収入の確保により、今後の生活に対する見通しが持てるようになりました。